とにかく手帖にメモる癖。

どこかの片隅にて、事実8割、妄想2割。

ゼルビア手帖 Vol.3

CONTENTS

  1. あいさつ
  2. 東京都クラブユースサッカー(U-17)選手権大会3位決定戦レポート
  3. ちなみに…

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1.あいさつ

どうも。トップチームが鹿児島から宮崎にキャンプ地を移し、ファジアーノ岡山とのT.Mで1−4という結果に終わりましたね。湘南ベルマーレとのT.Mでもそうでしたが、新しい監督、カテゴリーと昨季とは状況が変化する中で、試行錯誤を繰り返しながら新しいチームを構築している段階です。今は結果よりも良い準備を積み重ねられているかを注視していきたいですね。そして、今日は東京都クラブユース選手権大会3位決定戦「FC東京U-18FC町田ゼルビアユース」を取材してきました。その模様を簡単にレポートしたいと思います。

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2.東京都クラブユースサッカー(U-17)選手権大会3位決定戦レポート

 対戦相手:FC東京U-18/K.O11:00/会場:西が丘サッカー場

先発フォーメーション

   ⑨ ⑯

⑬ ⑧ ⑭ ⑳

22 ⑱ ④ ⑰

   21    攻め

GK21平野勝也 DF22大野椋風⑱岡本丞太郎④石井将稀⑰中川颯樹 MF⑬白岩翔⑧菅谷栄斗⑭松波優大⑳大澤一輝 FW⑯辻川樹⑨岡端拓哉 サブ①廣瀬亮③秋山司嬉⑥伊藤太一⑪谷口龍一23佐橋大輔31千葉奏太 

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ゼルビアサポーターをバックに入場するユースイレブン。

 格上FC東京相手に町田がどこまで肉薄できるのか、快晴の西が丘にキックオフの笛が鳴った。開始46秒でFC東京26川上翔平にシュートを撃たれるも、FC東京は監督が変わり、今までの縦サッカーから繋ぐサッカーへとスタイルを構築している状態で、効果的にボールを運べない。それでもFC東京の25二瓶翼、⑮野沢英之、26川上、⑱岩田拓哉といった個性豊かなタレントを揃えた中盤には、個々に能力の片鱗を見せつけられる。一方、町田はFC東京の素早い寄せに立ち上がりから落ち着かない時間帯が続いた。早々の失点が心配されたがなんとか凌ぐと、前半13分、町田⑨岡端拓哉がボールを奪い、PA手前から放ったシュートはクロスバーの上に外れる。町田は⑧菅谷栄斗と⑭松波優大のボールを触る回数が増えてくると、徐々に回せるようになる。⑧菅谷が前後左右にパスを散らしながらリズムを作り、⑭松波が裏を狙ったパスでFWを走らせた。昨季トップを率いたポポビッチ監督のスタイルを思わせるサッカーを見せるが、FC東京DF陣はそう簡単に崩すことはできなかった。前半33分に⑬白岩翔が負傷で⑪谷口龍一と交代するアクシデント。前半の終了が近くなるにつれ、FC東京に37分、41分、45+2分と立て続けにシュートチャンスを作られるも、0−0のまま前半を折り返した。町田の前半のシュートは⑨岡端の1本に留まったが、彼のスピード溢れるDF裏を狙った動きは微かな期待を抱かせた。

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後半に入り、両チーム選手交代は無いもののFC東京は右MF⑱岩田とFW⑲斎藤涼太のポジションを入れ替えた。後半4分、左からのクロスをFC東京⑱岩田がヘディングで落としたボールを⑲斎藤がシュート放つが、これを21平野勝也がキャッチ。続く16分、こんどはFC東京右SB28青木啓輔がサイドを深くえぐり、折り返しのクロスを26川上が合わすも枠外。前半終了間際から続いて、徐々にFC東京の攻撃に歯止めがかからなくなってきた町田は後半16分、⑳大澤一輝に代えて③秋山司嬉を投入。3バックにして③秋山を中盤のアンカーに置き、⑨岡端を2列目に下げた3−6−1気味のシステムに変更。中盤から後ろの人数を増やし、FC東京の攻撃をなんとか食い止めようと試みる。しかし、FC東京の攻勢はさらに強まるばかりだった。18分にCKからFC東京⑱岩田にヘディングシュートを許すと、19分にはFC東京⑱岩田の落としを交代で入ったばかりの36岸寛太がPA手前からシュートを放つが町田GK21平野が阻む。FC東京に連続でチャンスを作られる。後半21分、町田が右サイドを崩し、PA内で⑭松波が落としたボールを⑯辻川樹がシュート。これをFC東京GK⑯馬場拓郎がファインセーブ。町田は決定的なチャンスをものにできなかった。その直後22分、FC東京⑱岩田が右サイドをえぐって上げたクロスを町田DFが触るも、25二瓶が詰めてFC東京が先制のゴールを挙げて1−0。ついに試合の均衡が破られてしまう。システム変更の成果があまり見られず、人数はいるもののFC東京の選手をなかなか捕まえられない町田。その後も一方的に攻められる展開に……。そして31分、FC東京がPA右手前でFKを獲得。キッカー26川上の左足から放たれたボールは、綺麗な弧を描いて壁を越え、町田のゴール右上へと吸い込まれ2−0。町田は痛過ぎる2失点目を喫してしまった。ここまでの流れから2点差はあまりにも大きいと思われた。しかし35分、左サイドでボールを奪った④石井将稀が落としたボールを約25mの距離から⑨岡端が右足を振り抜く。無回転気味に飛んだ強烈なミドルシュートはGKの手に触れることなく、FC東京の右サイドネットに突き刺さった。劣勢の町田が一矢報いるスーパーゴールでスコアは1−2。町田が反撃の狼煙を上げる。だがFC東京が浮き足立つことはなく、その後も再三チャンスを作られる。それでも町田GK21平野の好セーブでFC東京のシュートチャンスを幾度となくストップ。しかし42分、FC東京⑮野沢のスルーパスから⑭武井謙介が裏へ抜け出してラストパス、最後は36岸が押し込んでだめ押しの3点目。勝負を決するゴールでスコアは再び2点差の3−1。GK平野を中心に踏ん張っていた町田だったがここで力尽き試合終了のホイッスルが鳴った。

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4位に終わったが立派に戦ったゼルビアユース。

両チームの力の差を考えれば順当な結果だと言えるが、町田は果敢に戦ったし、一時はやれるのではと思わせるスーパーゴールも奪ってみせた。ただ蹴るのではなく、⑧菅谷と⑭松波を中心にポゼッションを保持して崩そうというサッカーは好感が持てたし、期待したくなるチームだ。 これからトップチームと共にヤングゼルビアも注目していきたい。

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3.ちなみに…

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 この試合の後に行なわれた決勝戦「三菱養和SCユース東京ヴェルディユース」は1−3東京ヴェルディが優勝しました。高木大輔、前田直輝、中島翔哉らタレント豊富な東京ヴェルディは別格の強さを示していました。いや、本当に強かった。