ゼルビア手帖 Vol.9
CONTENTS
1.あいさつ
2.J2第6節・東京ヴェルディ戦プレビュー
3.予想フォーメーション
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1.あいさつ
どうも。さて、明日はいよいよクラブも力を入れてプロモーションをしている“東京クラシック”ですね。東京Vとの新しい東京ダービーとして、ぜひお客さんが喜ぶ素晴らしい試合をしてほしいものです。今回はその東京クラシックのプレビューをお届けします。
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2.J2第6節・東京ヴェルディ戦プレビュー
前回の京都戦は内容は悪くなかったものの、惜しくも負けてしまったFC町田ゼルビア。選手たちには試合内容をポジティブに捉えて、ホーム野津田で連敗は避けたいところだ。
東京Vの前節、ザスパ草津戦をチェックしたところかなり前に積極的にプレスをかけ、高い位置でボールを奪い、迫力ある攻撃を仕掛けてくる。攻守の切り替えが素早く、とくに帰陣の速さは徹底されているのが印象的だった。
個別に注意すべき選手を挙げていくと、まずはキャプテンマークを巻く⑩小林祐希の展開力はやはりパスサッカーを志向する東京Vの心臓とも言える。鋭いクサビのパスに、相手の急所を突くスルーパスは脅威になる。そしてその隣にポジションを取る23梶川諒太の展開力も注意したい。構成力のあるこの2ボランチには前を向かせないようにプレッシャーをかけたいところだ。
CBには大ベテランの⑰土屋征夫と元町田の③深津康太が構える。2人とも対人に非常に強く、簡単にボールを収めさせてくれないだろう。⑰土屋のことをよく知る25平本一樹の突破力に期待したい。
左サイドでコンビを組むSB22和田拓也とSH⑯飯尾一慶はかなり積極的に攻め上がってくる。草津のSBが本職ではなかったこともあるだろうが、22和田の大胆なオーバーラップと、⑯飯尾の勢いのあるドリブル突破は脅威になる。町田は右SHの⑯庄司悦大がかなり流動的にポジションを取るため、③藤田泰成がサイドで孤立し、数的不利の状況を作られないようにボランチのどちらかがカバーリングに気をつけたい。
逆サイドには経験豊富なアタッカー⑪西紀寛がSHに入り、その後ろには⑲森勇介、あるいは若手の④高橋祥平が入りそうだ。とにかく⑪西の突破力、決定力は細心の注意が必要だ。草津戦ではエリア内に積極的に入り、得点も決めている。②津田和樹は簡単に飛び込まず、我慢強く付いていくことが求められる。
そして2トップを組むのが⑨阿部拓馬と⑮ジョジマールだ。⑨阿部のドリブルとフィニッシュ能力の高さは間違いなくJ2トップクラスだ。前を向かさないようにしっかりと寄せなければ、あっという間にピンチを迎えることになる。⑮ジョジマールはその長いリーチを活かして危険なエリアでもボールを収めてしまう。まずはクサビが入る時に身体を寄せて自由にボールを扱えないようにすることが必要だ。もちろん、怖いのはポストプレーだけではない。突破力とシュート力も一級品だ。ボランチとCBで挟み込んで抑えたい。
おわかりの通り、今季の東京Vは間違いなく強い。ディフェンスに関しても非常にオーガナイズされている。だが、チーム全体でかなりの運動量が求められるため、70分あたりから徐々に足が止まってくる。町田はここまで後半中盤あたりから4得点挙げている。ジョーカー⑲北井佑季の起用するタイミングが鍵を握ることになりそうだ。そしてもうひとつ、東京VのCBは両方ともかなりFWに食いついてくる印象があった。⑦勝又慶典と25平本が縦の関係になって、一方が引きつけたスペースを上手く活用できれば、攻略の糸口を見つけられそうだ。25平本が競って、⑦勝又が裏へ抜け出すという動きはここまで割とハマっている形だ。
東京Vはたしかに強いチームではあるが、町田は引かずにチームのスタイルである積極的な前へのプレスをかけていけば、そう簡単にやられないだろう。それほど、今のディフェンスには自信を持っていいと思う。ただ、懸念されるのはCBか……。急造のCBコンビとなりそうだが、なんとか踏ん張ってほしい。
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3.予想フォーメーション
⑦勝又 25平本
⑰鈴木崇 ⑯庄司
⑮柳崎 26コリン
②津田 ⑥太田 28下田 ③藤田
21相澤