とにかく手帖にメモる癖。

どこかの片隅にて、事実8割、妄想2割。

ゼルビア手帖 Vol.2

CONTENTS

  1. あいさつ
  2. トレーニングマッチ・レポート
  3. 監督・選手コメント
  4. おまけ(湘南ベルマーレ/⑨マセナ選手)

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1.あいさつ

こんにちは。いよいよ開幕戦まで1ヶ月を切りましたね。FC町田ゼルビアは今日から10日まで鹿児島、11日から15日まで宮崎でキャンプを張り、しっかりと体を追い込み、シーズンを戦うベースを作ります。そのキャンプイン直前の5日にゼルビアは湘南ベルマーレとトレーニングマッチを行ないました。今回はその今シーズン初の対外試合の模様をレポートしたいと思います。

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2.トレーニングマッチ・レポート

対戦相手:湘南ベルマーレ/K.O:11:00/形式:45分×1、30分×2/会場:馬入サッカー場

 曇り空ながら風はなく、プレーのみならず観戦環境としてもやや恵まれたコンディション(それほど寒くないというだけですが…)で試合は行なわれた。ゼルビアにとっては今シーズン初のトレーニングマッチということもあり、約2000人のギャラリーが駆けつけた馬入サッカー場には、開幕が待ちきれないゼルビアサポーターの姿も多く見られた。

 

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会場には屋台が出店され、たくさんの観客で賑わっていた。

◆ 1本目(45分)/湘南2-1町田(34分:勝又<PK>)

ーーーーーー⑦勝又ーーー⑩ディミッチーーー 

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⑰鈴木(崇)ー④戸田ーー⑯庄司ーーー⑲北井

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②津田ーーー練習生ーーー⑤田代ーーー③藤田

ーーーーーーーーー21相澤ーーーーーーーーー

◆2本目(30分)/湘南1−0町田

ーーーーーー⑦勝又ーーー⑩ディミッチーーー

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⑰鈴木(崇)ー④戸田ーー⑯庄司ーーー⑲北井

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②津田ーーー練習生ーーー⑤田代ーーー③藤田

ーーーーーーーーー21相澤ーーーーーーーーー

8分:④戸田→⑪酒井、⑩ディミッチ→25平本 14分:②津田→23久利 22分:⑲北井→⑮柳崎 23分:③藤田→⑱三鬼 27分:⑦勝又→⑳鈴木(孝)

◆3本目(30分)/湘南0−0町田

ーーーー⑳鈴木(孝)ーー25平本ーーーーー

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⑪酒井ーーー⑮柳崎ーー⑯庄司ーーー⑬大竹

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⑧小川ーーー23久利ーー⑤田代ーーー⑱三鬼

ーーーーーーーー①修行ーーーーーーーーー

 

注目の先発は、④戸田和幸、⑯庄司悦大、21相澤貴志という新加入選手がさっそく名を連ねた。中でも戸田と庄司のボランチコンビは、ディフェンスではバイタルエリアのフィルターとなり、オフェンスでは2人を経由して攻撃のスイッチが入る。アルディレス新監督のポゼッションサッカーを体現するための重要な役割を担う存在になるだろう。

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期待されるベテラン戸田とルーキー庄司の中盤コンビ。

キックオフの笛が鳴ると、立ち上がりから湘南は積極的に前からプレスをかけ「相手が前からプレスに来たときの対処方法も考えないといけない」と④戸田が言うように町田は湘南の素早いプレスに慌て、ミスが続いた。今年初の試合ということで試合感の欠如や、既に一度キャンプを終えている湘南とのコンディションの差もあり、動きの鈍さは仕方のない部分だった。そして10分、相手CKから湘南の③遠藤航に先制のヘディングシュートを叩き込まれて1−0。町田は完全にマークを外されてあっさりと決められた。そのシーンに「フリーで走らせ過ぎた」と④戸田は振り返る。湘南は奪ったボールを素早く前線に送り、一度サイドに人数をかけてから、逆サイドに大きく展開し、町田の両サイドバックの裏を徹底的に狙った。「(ボールサイドへの)こっちのプレッシャーが弱かった」(④戸田)というのように町田はなかなか対応できず、サイドをえぐられて危ない場面を作られる。一方、攻撃では⑦勝又と⑩ディミッチにクサビを当てて、突破力のある⑲北井が右サイドを抜け出してチャンスを狙うという、昨季積み上げたの形で攻めの糸口を探すが決定機を作ることができない。それでも簡単にボールを失ってリズムが作れなかった町田は、戸田、庄司、田代を中心にショートパスを繋がるようになり、全体を落ち着かせて自分たちのペースを徐々に掴んでいく。しかし24分、再び湘南にセットプレーから湘南⑰馬場賢治に追加点を許して2−0。町田はまたもマークを簡単に外されて失点した。立て続けにやられたセットプレーからの失点に「練習試合でよかった」(④戸田)「クロスボール、センタリング、コーナーキック、すべてにおいて、私たちのマークは競り合いで勝てませんでした」(アルディレス監督)と、課題が浮き彫りになった空中戦の対応は開幕までに整備したい。33分、⑲北井がPA内で倒されてPKを獲得。勝又が冷静に右下に沈めて1点を返すも、1本目は2−1のまま終了した。

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浮き球に脆さを露呈したDF陣の中でも田代は1人奮闘した。

2本目に入り、メンバーを9人入れ替えた湘南に対し、町田は1本目と同じセットでスタート。湘南のプレスに慣れてた町田はDFラインからじっくりとパスを繋ぐスタイルを示し始めるが、開始早々の5分に湘南⑧坂本紘司に3点目を決められ、ビハインドは2点に広がった。その後、町田はDFから中盤でパスを繋いでいくが効果的に攻撃へと生かせず、ほとんど決定的なシーンは作れなかった。105分を戦ってトータル3−1で湘南に軍配が上がり、トレーニングマッチは終了した。これからキャンプインということを考えると、悲観する試合ではないが、課題も十分に見えてきた内容だった。これからのアルディレスのトレーニングに期待したい。

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3.監督・選手コメント

アルディレス監督

試合を振り返って

「とても、有意義な練習試合になりました。JFLからJ2に上がって、なるべく早く試合をしたかったので、それができて良かったと思います。私たちにとって、大変良い経験になりました。これで、自分たちのレベルも少しわかりました」

最初の2失点は、セットプレーからでしたが?

「あの場面では、自分たちのマークがうまくできていなかったですね。ただ、私たちのチームは、まだ細かいセットプレーの練習はしていません。前半(45分の1本目)を振り返ると、クロスボール、センタリング、コーナーキック、すべてにおいて、私たちのマークは競り合いで勝てませんでした。それはこれから、大きな課題になると思います」

 

 ★戸田和幸選手

試合を振り返って

「失点が2つともセットプレーで、その場面とか球際の部分でもフリーで走らせ過ぎたかなという印象がありましたね。その2失点はもったいなかったです。あと立ち上がり相手が前からプレスに来たときの対処方法も考えないといけないですね。時間が経つにつれてボールを動かせるようになるとチャンスは作れていたので、どれだけそれを精度よくできるかとくことですね。練習試合でよかったですよ。ああいう形で公式戦で失点すると取り返しがつかなくなるので」

監督の試合前の指示は?

「とくのあれをしろこれをしろという指示はなかったですけど、練習でしっかりやってきていることを出そうということでした。立ち上がりの15分くらいはよくなかったんですね。なんで受ける形になってしまったのかよくわからないですけど。あとボールロストする形もよくなかった。奪ったボールをそのまま相手に渡してしまう場面もあって、そこを修正するだけで展開ががらっと変わると思いますね。あとは自分のポジションでどれくらいやれるかといことですね」

庄司選手とのコンビは?

「僕個人としては監督にはとにかく真ん中でプレーしろと言われています。庄司とか崇文もそうなんですけど、どれだけ彼らを良い形でプレーか、そのためにはどこでボールを受ければ良いかというのを考えながらプレーしています。庄司にはとくに変に使わせずにのびのびプレーさせてあげたい。良い形でボールが持てれば良いボールを出せるので、自分がそこはあまりやろうとし過ぎない方がいいのかなと思いながらプレーしていました。僕は間に入って流れを上手く作れるように、あとはディフェンスですね。相手が一回サイドに人数かけてから一つ外して逆サイドに持っていくという形で、結局こっちのサイドでのプレッシャーが弱かったので、とくに左ですね。そういうところでもっと体を寄せる、ぶつける、仮にファールになってもというところができればいいですね。向こうに終始プレッシャーをかけられてという感じではなかったので、一つ外せればいくらでもできる場面はたくさんありました。(キャンプをすでに一度終えている湘南に)若干キレを感じましたけど、僕らはまだそこまで求める必要はないので、やろうとしていることの質を上げることが大事ですね」

 

田代真一選手

フル出場でしたが?

「人がいないので(笑)。2ヶ月ぶりのゲームだったので楽しかったですけど、3失点は悔しいですね。」 

 

★庄司悦大選手

試合を振り返って

「少しミスが多かったと思うんですけど、それなりにはやれたかなと思います。まだチームが始まって1週間ちょっとしか経っていないのでこれから練習していけば少しずつよくなっていくかなと思います」

戸田選手とのコンビは?

「戸田さんは守備をしっかりやってくれるので、自分はオフェンスの面で頑張れればいいと思います」

フル出場でしたがスタミナの面は大丈夫でしたか?

「最後の方は足をつってしまってあまりよくはなかったですね。ミスも多くて…。でも疲れたなりにはできたかなと思うのでそこはよかったです」

プロの相手とやってどうでした?

「そんなに大学サッカーと変わるわけではないんですけど、やっぱり球際だったり、一つひとつ責任あるプレーが多くてそこはプロとアマチュアの差だと思いました。ミスをする人も少なかったし、守備でも責任もって全員が連動していくのはさすがプロだなと思いました」

ゼルビアではボランチの前への飛び出しというプレーも求められると思いますが?

「専修大では後ろでボールを受けてゲームを組み立ててというプレーが多かったんですけど、ゼルビアに入ってから監督になるべくボールを受けて前へ出て行けと言われているので、そこは自分なりに考えて整理しながらプレーしていければいいと思います。前に行くとプレッシャーが強くなるのでそこはいつもより判断を早くしてやっていければいいと思います」

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田代選手と共に105分フル出場した庄司選手。

 

★柳崎祥兵選手

1本目を外から見ていていかがでしたか?

「実践は初めてだったのでチームとしてはまだまだなところがありましたけど、意図していたプレスがうまくハマっていなかったかなというのは外から見ていて感じました。攻撃の面に関して自分たちの形というのはあまり出せなかったというのがありますね。ボールを回すことはできたんですけど、突破するにあたってのやり直せる形があれば、試合運びがうまくいっていない時でもうまくいくようになると思うんですけど。初めての実践にしてはよかったと思います」

自身のプレーはいかがでしたか?

「相手が少し疲れていたので、フレッシュな自分が入ってとりあえずボールを動かしてから動くというのを意識してやっていました。監督からも2タッチで速く動かしてテンポを作ってという指示をもらったので、意識してやりました」

7日からキャンプに入りますが修正点は?

「個人的に今日は15分と30分くらいだったんですけど、まだまだ体力面で足りない部分が多いので、その辺をキャンプでしっかり仕上げて、怪我なくキャンプを終えたいなと思っています」

 

★チョウ・キジェ監督(湘南ベルマーレ

「僕も町田に住んでいたことがあるので、サポーターの熱や町の盛り上がりがわかる部分があります。J2の戦い方に合わせるのではなくて、自分たちのサッカーを構築してやられているのはすごく良いなと感じました」

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4.おまけ

ゼルビアとは全然関係ないのですが、湘南の新外国人のマセナ選手がなかなかフォトジェニックだったのでパシャり。ブラジル人特有のしなやかさを感じる選手でした。でもコンディションはまだまだこれからかな…?笑

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