とにかく手帖にメモる癖。

どこかの片隅にて、事実8割、妄想2割。

おとこふたり。

男1「なあ、そろそろ俺らも決めないといけない」
男2「確かに。もう10分もこうしたままだ」
男1「焦る必要はないが、決断が遅いのも考えものだな」
男2「確かに。そもそも、俺らにはAプランしかない。Bプランなんて存在しないんだけどな」
男1「そのAプランに踏み切るかどうか。要は0か1という話だ」
男2「確かに。一つの決断で俺らのここでのすべてが決まる」
男1「しかしだ。0をとった場合、俺らはここへ一体なにをしに来たという話にもなる」
男2「確かに。来たからには1に踏み切るべきだし、0なら最初から来るなというものだ」
 
ーーピンポーン
 
男1「さあ、スイッチは押された。もう引き返せない」
男2「確かに。もうあと数秒で決めなくてはいけないな」
男1「俺はもう決めた。お前は?」
男2「俺は最初から決めている」
男1「俺もだ」
男2「2人とも最初から決まっていたのか」
男1「結局俺らはなにを決めかねていたのか」
男2「俺らは決めかねていたんじゃない」
男1「じゃあなに?」
男2「踏み出せない俺らに必要だったのは、この一言じゃないのかな」
 
ーーお客様、ご注文は?
 
2人「日替わりランチを2つ」