とにかく手帖にメモる癖。

どこかの片隅にて、事実8割、妄想2割。

<蹴心>Vol.3

CONTENTS

1.あいさつ

2.<蹴心>Vol.3

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1.あいさつ

どうも。いよいよ日本代表がフランス、ブラジルと試合をする日が近づいてきました。久々の強国との試合ということで、サッカーファンは皆、ワクワクしていることでしょう。もちろん僕も楽しみです。やっぱりサンドニでの敗戦は強烈に印象に残っていますよね。ということで、今回は12日のフランスについて、懐かしく思いながら思ったことをさらっと書きました。では。

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2.<蹴心>Vol.3

レ・ブルー(フランス代表の愛称)との対戦で真っ先に思い出すのは、01年にパリのスタッド・ドゥ・フランスで行われた親善試合で0-5と大敗した、いわゆる「サンドニの悲劇」である。▲当時のレ・ブルーと言えば、ジダン、アンリ、ピレス、デュガリ、トレゼゲ、プティなど、世界中のサッカーファンにとって生唾もののスター軍団を擁し、98年W杯と00年欧州杯を制したまさに名実ともに世界最強。そんな王者相手に日本代表は00年アジア杯を制し、大きな自信を持ってどこまで迫れるか期待を背負いながらフランスに乗り込んだ。結果は先ほどの通りの惨敗だが、高校生だった僕の記憶には孤軍奮闘する中田英寿の姿だけが残った。▲そしてもう一つ、レ・ブルーとの対戦で印象深い試合と言えば、2年後のコンフェデ杯での試合だろう。あの敗戦から時は流れ、日本の主軸を担うのは中田英寿中村俊輔宮本恒靖という世代に加え、高原直泰稲本潤一中田浩二遠藤保仁ら黄金世代と呼ばれた選手たちだ。▲サンテティエンヌで行われたその試合で日本は敗れたものの、1-2と僅差まで王者を追い込み、中村俊輔の芸術的なFKは世界に衝撃を与えた。選手からは負けたとは言え、中田英寿の「あとちょっと」というように大きな手応えを感じさせる声が並び、川渕三郎氏は「勝っていたかもしれない試合だった」と、珍しく賞賛した。▲時はさらに9年経った。近年の両国の歩みは対照的だ。フランスは世代交代に苦しみ、国民の期待を裏切る結果が続いている。一方、日本は10年南アW杯ベスト16進出に国中が沸き、2011年アジア杯制覇でアジア王者の座を取り戻した。エースは中田英寿から本田圭佑に代わり、10番は中村俊輔から香川真司へと受け継がれた。▲12年10月12日、舞台は再びサンドニだ。現代のエースは言う。「格上とは思っていない」と。サムライブルーがレ・ブルーを超える日はいよいよかもしれない。