とにかく手帖にメモる癖。

どこかの片隅にて、事実8割、妄想2割。

ゼルビア手帖 Vol.1

CONTENTS

  1. あいさつ
  2. 新監督・新加入選手記者会見について
  3. ピックアップ・プレーヤー(庄司悦大/薗田淳

 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

1.あいさつ

どうも。1/24に行なわれた「新監督・新加入選手記者会見」を取材していましたが、完全に記事をアップするタイミングを失ってしまった……(苦笑)。ということで、ここでは会見の様子のレポートをするのではなく、個人的に感じたことや注目したい選手を簡単な記事にしていこうと思います。そして、ブログのスタイルを某メルマガの形を参考にさせてもらい、「ゼルビア手帖」としてシリーズを始めます。

 

2.新監督・新加入選手記者会見について

f:id:shino7:20120124144401j:plain

久しぶりの現場復帰に喜びを語るアルディレス新監督。

 アルディレス監督を先頭に相澤貴志、庄司悦大、鈴木孝司、薗田淳戸田和幸平本一樹が壇上に並び、それぞれが新天地への思いを新たにした記者会見。なかでもアルディレス監督の「トッテナムで大使のような仕事をしていたが、現場で指導する喜びに勝るものはない。オファーをもらった時は迷わずOKした」「私は勝利よりも良いサッカーをすることを選ぶ」とオファーを受けた思いと、自らの哲学を力強く語ってくれたことに期待感を抱かずにはいられなかった。会見後の囲み取材で戸田選手が「みんなはまだ監督の厳しさをよくわかっていないから普通にしていると思いますけど、僕は監督のことをよくわかっているのでたぶん一番緊張していると思います。あの人の眼はごまかせない」と記者たちに語った。戸田選手の言うアルディレスの「眼」とはどのようなものなのか、これからトレーニングを追っていくのが非常に楽しみになった。

 

3.ピックアップ・プレーヤー

⑯MF庄司悦大(しょうじ・よしひろ)

1989年9月14日静岡県生まれ/175cm/68kg/専修大学

f:id:shino7:20120124152504j:plain

新加入選手の中でひと際自信を見せていたのが、専修大学から加入したルーキーの庄司悦大選手だった。全体の会見では「関東大学サッカーリーグでMVPを獲得して注目されていると思うので、期待を裏切らないように活躍したい。自分の持ち味は右足でのパス。僕が右足でボールを持ったら注目してください」と記者たちに自らをアピールした。そして囲み取材では「専修大でやってきた繋ぐスタイルがゼルビアでどこまで通用するか試してみたかった」と、ポポビッチ前監督から継承されるであろうポゼッションサッカーが加入理由の一つだったことを述べた。「経験豊富な選手からプレーを盗んでいきたい。ただ、プレーを盗むだけではだめだと思う。自分の色もしっかりと出していきたい。学ぶことはたくさんあると思うが、自分が試合に出なければ意味がない。ポジション争いは厳しいと思うが、練習でしっかりアピールして活躍したいと思う。右足でボールを持ったらどこへでもパスを出せるし、どんな球種でも蹴れる。そこだけは誰にも負けない自信がある」と、厳しい争いを覚悟する中にも持ち味であるパスセンスには絶対の自信をのぞかせた。記者からの「好きな選手は?」という質問に「好きな選手というのはとくにいないんですけど、ピルロ選手とシャビ選手は凄いと思います。ピルロ選手は絶対にボールを取られないし、中盤の底からロングボールも蹴れるし、ショートパスもずば抜けて上手い。シャビ選手にいたってはすべてが上手い」と、世界を代表する2人の名ボランチの名前を挙げた。町田ゼルビアピルロやシャビになるべく、庄司選手の鋭い視線はこれからの熾烈なレギュラー争いへと向けられていた。

 

 ⑭DF薗田淳(そのだ・じゅん)

1989年1月23日静岡県生まれ/182cm/78kg/川崎フロンターレ

f:id:shino7:20120124144618j:plain

GKの相澤貴志と共に川崎フロンターレから加入した薗田淳。U−23日本代表にも選ばれる将来有望なCBは並々ならぬ決意を秘めて移籍を決断した。「よくサポーターの方から『自信を持って』『自信を無くしているんじゃないか』と言われることがあるんですが、そんなことはなくて自分自身にかなり期待しているんです」と周りからの声と自分の思いにギャップを感じながら、度重なる怪我などで思うようなシーズンを送れなかった川崎での5年間。薗田は「歯がゆい思いだった」と記者に語った。五輪イヤーである今シーズンはほとんど出場機会の無い川崎を出て、ゼルビアで真剣勝負の場でアピールすることは薗田にとって重要なことだった。全体会見のあいさつの冒頭で「まず自分にチャンスを与えてくれた町田ゼルビアに感謝したい。選手である以上はピッチで結果を出せるように全力でプレーしたい」と語ったことでも、その思いが伝わってくる。怪我でまだチームに合流できていないが、しっかりと治して自身にはない「繋ぐスタイル」をアルディレスの下で身につけ、さらなるスケールアップを果たし、ゼルビアや五輪代表で最終ラインの壁となる姿を早く見せてもらいたい。薗田淳の勝負の年は、サッカーどころ“町田”で始まる。